ナショナリズムを煽っているのはだれだ?

最近よく「国をまもるために戦えるか」的な声を耳にする。近隣の国とのいろいろな問題のせいでナショナリズム熱が上昇しているみたい。これはサッカーのときのナショナリズムとはあきらかに別物。

「国のために戦う」とは「お国のために死ねるか」ということ。ここで感じる違和感は、「国=政府」なのか、てところ。そもそも、戦争でなにをまもるんだ? 政府をまもるために殺したり殺されたりするのか? そんなのまっぴらごめんだ。はっきり言ってそんな義理はない。

日本はいまだに支配層と被支配層のヒエラルキー社会。戦前から変わっていない。役人たちは国を自分の所有物だとおもってる。国民のことも所有物だとおもってる。官僚たちが自分らのメンツと利益を守るために国を崩壊させている現状は、軍部が保身のために太平洋戦争に突入したときと、なにがちがうんだろ? 検察・警察の脅迫的な取り調べは、近代国家(先進国)のすることか? 江戸時代の町奉行所の拷問とおなじ。精神構造が進歩してない。国民をまもる気なんてさらさらない。高圧的に支配したいだけ。これが官僚や政治家などの権力側だけだったならまだマシだったかもしれない。マスコミや民間企業ですらおなじ体質なのが絶望的だとおもう。

くしくも、いまアラブの国々で民主化運動が渦巻いている最中。もしかしたら中国にも波及するかもしれない。日本はどうだ?

戦争はただの縄張り争いか? 国家というシステムはなんのためにあるんだ? 特権階級から搾取されてるだけじゃないのか? ナショナリズムを煽っているヤツらはだれだ? だれのためのプロパガンダだ? 利用されてるのはだれだ?

いろんな国のひとがいろんな国を行ったり来たりしてる今。インターネットが世界をつなげている今。国境線はどんどん薄くなっていって、国家というシステムに疑問をもつひとがどんどん増えていく。きっとそうなってく。

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