中国史には名将と呼ばれる人物が何人もいる(呉起とか白起とか韓信とか)。しかし彼らのほとんどが無残な死に方をしてる。
そんななか、楽毅は「人生」という名の危うい綱渡りを見事にわたりきった名将といえる。それは軍略の才能だけでなく行政・外交などの才能もあったからかもしれない。むしろそれは、乱世のなかを「生きぬく」才能といってもいいかもしれない。
そして、それは「清廉さ」であり「清々しさ」であった。
楽毅は孫子の「無形と無声」の極意に達していた人でもある。なので兵書「孫子」もあわせて読んだ。もちろん孫子を理解したとはいわないが、それによりこの小説をより深くより楽しんで読むことができたと思う。
sundayfebruary102013


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