変な夢

今朝、変な夢を見た。

デッカい豚がいるんだが、そいつが子どもを産んだという。しかし、その子豚はなぜか人の子の姿をしていた。赤ん坊だった。豚小屋にいたせいで顔なんか汚れで真っ黒なんだが、笑顔がめちゃくちゃかわいかった。

まあワタシ自身、夢の中で「なんで豚が人の子を産んだんだ?」とか色々思うところもあった(混血のせいかその子には若干の障害があるようだった)。それよりもその子が不憫だった。そしてそれ以上にその子がかわいかった。

それでワタシはこう言うのであった。

「この子、人として育てない?」

目が覚めたワタシは気分が沈んでいた。虚しい気持ちに包まれていた。思ったことは「生まれながらに障害をもっている子や、劣悪な環境にしか生まれることができなかった赤ちゃんはこの現実の世界にたくさんいるよな。この夢は、そのメタファーだな」だった。

けど、そんなことよりも、どんな赤ちゃんだとしても、赤ちゃんはみんなかわいいよな!

sundayjune242012

これが小説家というものか

とうとう十二巻である。

関羽が死に、曹操が死に、張飛が死に、そして劉備も死んだ。この小説は「人の死」について書かれた小説だった。英雄たちの死が哀しくも感動的だ。「死」をこんなにも真摯に真っ向から扱った小説をはじめて読んだかもしれない。

英雄が死んでいってもまったく飽きさせない。これが小説家というものか。横山三国志であんなに退屈だった南蛮行も、逆に説得力をもたせて展開させていく。

これから先には孔明と司馬懿の対決が待っている。その対決に向けて徐々に盛り上がっている途中。

しかし、司馬懿があんな変態にキャラ付けされてるとは……。

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sundayjune242012

野音、晴れる

17時半開演。まだ明るい。そして雨は降っていない。

「Theピーズのライブ」て理由でいつもよりビールを呑んでしまった。計三本。それが気持ちいい。缶ビールとバカロックに酔っ払った。

しかし終盤に急激な気分の落ち込みがくる。「オレは他人の目ばかりを気にして自分の気持ちを抑えて我慢ばかりしていた」みたいな想念に襲われ、なんともやってらんねー気分になった。

しかしラストの「脳ミソ」ですべてが吹っ飛んだ。全部解放された。そこに「他人の目」も「我慢」もなかった。オレはただ音楽に身を任せ身体を揺らして叫んでいるだけだった。それが全てだった。

やっぱロックだった。それに比べたら日常の日々のほうがむしろ嘘っぽかった。

×          ×          ×

帰りに新橋まで足を伸ばす。目をつけている二軒のうちの「浅草弥太郎」に単身突撃す。

ここは三冷ホッピーを目当てにしていたので早速「ホッピー白・氷なし」を注文。感想は「ま、こんなもんか」て感じ。つづいてキンミヤ酎ハイ。けっしてまずくはないが、あそこの酎ハイとは比べようもない。

×          ×          ×

本日は美しい女性ばかりに遭遇し、驚愕す。

saturdayjune232012

やっぱ空だろ!

昨日、我が実家へ行った。バス乗って、電車で一駅移動して、またバス乗って、て約一時間半の道程。

我が両親は孫の顔を見れて上機嫌だった。娘も人見知りを発動することなく終始上機嫌だった。行った甲斐があったというものだ。



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読んだ。要は、「縁起」ということだ。非常にシンプル。「有部」はプラトンのイデアのような考えだったらしい。つまり「空」じゃなく「実有」。

そこで、こんなサイトを発見。

チベット仏教哲学の意義『チベット仏教哲学』松本史朗著(大蔵出版)より

ここの一節がすべてだ。
“かくして、大乗仏教の思想というものが、基本的には、「空から有へ」 と変化する非仏教化、ヒンドゥー教化の道をたどったことが、示されたであろう。そして、最後に行き着いた先が、全く<ヒンドゥー教そのもの>と言っても過言ではない密教だったのである。”
原初の仏教にあまり「宗教臭」を感じず、むしろ「哲学臭」を感じるのは「一切は空」という非常にラジカルでシンプルな思想のせいだろう。

それも時代を経るごとに宗教色を帯びていったということか。

そう思うと、「唯識」も「有」である。思想的にはたしかにおもしろいが、やっぱり原始仏教へと原点回帰した「中観」が本来の仏教の姿だと思った。

saturdayjune232012

中観とハードボイルド

本日は快晴なり。昼過ぎに赤羽公園あたりを散策。ってとくになにもないけど。ビビオにて父の日のプレゼントを購入。ユニクロのポロと短パン。

そして奥さんと軽く喧嘩。

以前挑戦して挫折した「龍樹」に再チャレンジしている。今回は根気強く丁寧に読み進めていこう。

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三国志。関羽につづいて曹操も死んだ。

吉川版や横山版だと前半に活躍した英雄たちが中盤以降次々と死んでいくにつれつまらなく退屈になっていった。が、北方版だと英雄たちが死んでいくごとにダンディズムが深くなっていく。さずがハードボイルド小説の大御所!

「三国志」は英雄たちが夢を掴む物語ではなく儚く夢に破れる物語。しかもそれがけっして悲劇的ではなく「男たちの物語」として熱く描かれている。

歴史的正当性はないかもしれんが、もとよりそんなものは求めておらず、面白い物語であればいいのだ。その点で北方三国志は三国志モノのなかでは最高だと。

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tuesdayjune132012

「おいしい酎ハイ」は伝説か?

昨日、夜勤明けの帰りに赤羽「いこい」にいった。本店ではなく支店のほうに。

小雨が降っていたので客足はまばら。まず酎ハイをたのんだ。炭酸にまったくキックがない。ダメだ。次に生ビール。酸っぱい。ダメダメだ。

赤羽屈指の有名店だが言われてるほどじゃなかった。この様子じゃ「喜多屋」も期待できないな……。

おいしい「キンミヤ&強炭酸」酎ハイを出す店はないのか? ブクロの「豊田屋」だけなのか?

視点を変え「三冷ホッピー」をググった。できればキンミヤがのぞましい。恵比寿の「たつや」が有名らしい。ココ昔に行ったことあるも、そのときワタシはまだホッピーに目覚めてなかったのでスルーしてたorz。

「キンミヤ三冷ホッピー」という条件にぴったりマッチしてる店が一軒見つかる。新橋「浅草弥太郎」。あと学芸大学を歩いてたら見つけた「さいとう屋」。ここも「キンミヤ三冷ホッピー」らしい。一回殴り込みに行かねば。

sundayjune102012

夢のような生活

先日のことだが、奥さんが娘をつれて実家に帰った。といっても三行半をつきつけられたわけじゃない。フツーの帰省である。

で、約十日間一人暮らしだったわけだ。

かといって、一人で呑み屋に行くくらいしか羽をのばす術を知らず。変わったことといえば、スケベなサイトを誰にも遠慮せずに見放題なくらい。

そして、奥さんと娘が帰ってくる日。ワタシが仕事から帰ってくると二人が迎えてくれた。そのときのワタシの心の言葉は

「ああ。夢じゃなかった」

十日間の一人暮らし。それは味気ない時間だったのだろう。無意識だけど。そして「奥さんと娘がいる生活」にリアリティが薄れていったよう。三人で暮らす生活が夢のことのように感じられていたようだ。無意識にだが。

だから、二人が帰ってきて家にいるのを実感したとき「夢じゃなかった」と思ったのだろう。つまり今の生活は「夢のような」生活だ、ということか? www

wednesdayjune062012

冗長なり

横山光輝の「三国志」全60巻を読了す。二ヶ月以上かかった。

感想として、まず「冗長」だった。漫画だからまだしも「三国志演義」や「吉川三国志」みたいな活字なら読み通すのは無理だったろう。

そしてやはり関羽、曹操が死ぬあたりから急激に物語は失速するな。これは仕方ないことだけども。そして張飛、劉備も死んで孔明一人になると終盤の司馬懿との決戦以外に見せ場はほぼない。

三国志の悲しいところは、英雄が一人も野望を叶えることなく死んでいくところなんだと思う。ある意味バッド・エンドな物語。

しかし「三国」としてるも実質は曹操勢(魏)と劉備勢(蜀)の対決だな。呉は基本、脇役。英雄は周喩だけ(その周喩が三国志の中の最大のクライマックス「赤壁の戦い」の立役者なのだが)。

てなわけで横山三国志によってオーソドックス(?)な三国志のスジを知った。これは北方三国志を「より面白く読む」ために必要だったのだ! しかしその北方三国志もそろそろ関羽に死の影が忍び寄ってきているのであった……。

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wednesdayjune062012

RTSと赤羽散策

北方三国志8巻を読んでいる。そのなかに出てくる台詞に泣ける。小説のなかの台詞は「詩」みたいなものだ。その一節が深く心を揺さぶる。

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しかしこの小説のなかに出てくる戦の駆け引きを体現できるゲームはないものだろうか?

軍の調練の優劣があって、兵の武装の優劣があって、それを率いる将軍の統率力の優劣があって、それらが軍の陣形や迅速さに如実に反映されて、さらに自然を利用した計略(水攻め、火計)もできるRTS(Real Time Strategy)はないのか? さらに城や街や田畑の整備もできるようならサイコーやな。



夜に赤羽を散策。呑みたい気持ちをグッと抑える。まるます屋、川栄、八起、まるよし、をピックアップ。とりあえずこの四軒には行ってみたい。

そういや、赤羽の路上でじいさんが鼻血出して倒れてた。学生らしき男子が看病してた。赤羽で見るはじめてのバイオレンスだった。

でも、赤羽に来て不快な思いをしたことはいまだ、ない。



シナリオの件。

誰の視点にするか? 梅か? 桜か? いままで桜でやってみたが、今また梅を検討している。しかし何年かかってんだか。あっち行ったり、こっち行ったり。完成する日はやってくるのかね? まったく!

fridayjune012012