シャイニング


近頃、昔の映画で見てないものを見ている。

で、「シャイニング」を見た。スンタリー・キューブリックは映像美が有名だけど、たしかになんでもないシーンの映像ですら美しかった。なんなんだアレ? キューブリックすげー! としか言いようがない。

さて、この映画の原作はスティーヴン・キングなのだが、映画は原作をめちゃくちゃ改変してまったく「別物」になっているらしい。

ちょっと調べたところ、主人公のジャックは元々気弱な性格であった、それが邪悪なホテルの意思によって凶暴な人格に変貌する、ジャックの妻は自立した女性である、ジャックの息子のダニーの超能力が物語の「鍵」になる、黒人の料理人ハロランはもっと重要な役回りで登場する、などなどの相違点があるらしい。

たしかに、ジャック・ニコルソンじゃなくもっと優しげな俳優のほうが精神を乗っとられたときのギャップが引きたてられたんじゃないか、とは思った。しかしジャック・ニコルソンの怪演は凄まじく、彼の演技だけでも観る価値はあるのだが……。

それに息子ダニーの超能力(シャイニング)がほとんど活用されず、その設定がなくても物語は成立するくらいだった。また同じ理由でハロランの存在意義も希薄だった。

原作の小説はそこらへんをきちんと回収して物語としての完成されている印象をうけた(読んでないけど)。

また、映画はイメージのカットインなど多用し芸術色が強い作品なのだと感じた。

ま、映画は映画で「アリ」だと思うし、この映画が素晴らしいことは誰しもが認めるところでしょう。

wednesdayaugust072012

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