正直なところ、前回読んだ「太公望」とともにあまりおもしろくないという印象だった。最後の章までは……。
最後の章で怒涛のクライマックスが待っていた。いままでのすべてを集約した。そして生き別れた息子との邂逅。仁義を重んじ、人を愛し、人に愛された人のお話。
しかし、思うところもある。
物語に登場人物は「良いところ」ばかりじゃなんの魅力もないってこと。弱点やダークな部分があってこその個性だ、ってこと。
とくに女性の描き方が画一的というか、美女しか出てこない。それしか個性がない。「それってどうなの?」と正直おもってしまった。
人間描写が苦手な作家なのかもしれない。
mondayaugust122013

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