行方知れずのあの子は生きているのか?

私の職場に先々月に行方知れずになったまま解雇になった青年がいた。

彼はおそらく虚言癖のある人だった。柔道の全国大会に優勝して強化選手になったとか、前カノが死んだとか、父親が死んだとか、交通事故にあったとか、いまでもどれがホントでどれがウソかもわからない。

その彼ははじめ中野に住んでいると言っていた。そして急に北区に引っ越した。で、職場に申請していた中野の住所というのが中野区にある公園の住所だったらしい。会社が中野区に訊いたところその公園内にホームレスに住居を与え自立を支援する施設があるらしい。

つまり彼はたぶんホームレスでその施設に入り住民票を手に入れ就職し(日本では住所がないと就職できない)やっと部屋を借りられた、ということなのだろう。

しかし、彼は居なくなった。やっと借りたであろう北区のアパートを管理する不動産会社から問い合わせがあったという話も聞いている。

彼はどこに行ったのだろうか? 故郷に帰って暮らしているのだろうか? 東京に来てホームレスをして生きてきた20代の本当の心の声は何を言いたかったのだろうか?

いまとなっては同情しかない。

sundaynovember042012

0 件のコメント:

コメントを投稿