テレビ東京で放送されていた「みんな!エスパーだよ!」が最終回をむかえた。
正直なところ前半まではおバカでよかった。サイコメトラーが登場する回なんかは不覚にも泣いてしまったほどだ。
それなのに後半から急にクオリティーが落ちた。園子温監督、モチベーションなくなっちゃったのかな?
そこで「自分ならどういう展開にするだろう」と考えた。
テルさんが恋する回は着想はなかなかいいのでもうちょっと工夫すればもっと良くなりそう。たとえば、幻覚を見せられて恋に落ちたテルさんは愛を知り、セックスを経験し、そして失恋する。そこで人間として成長すると同時に超能力も成長し、エロいもの以外でも動かせるようになる、とか。
その際、テルさんを救うべく「幻覚を見せる能力」をもつ女エスパーと対決する嘉郎は、「テルさんを助けたい」という強い気持ちから自分自身も「幻覚を見せる能力」を覚醒させサイキック・バトルに勝利する。
その後は、やはり原作と同じように殺人鬼エスパーを登場させダーク路線に舵を切る。
やっぱり紗英は死んでもらわないといけない。それによって嘉郎はみんなの前から姿を消す。自責の念に苛まれる教授。残されたエスパーたちは協力して犯人をさがす。しかしまたしても殺人鬼エスパーに仲間が殺されてしまう。なんとか犯人の居所を突き止める美由紀だったが犯人に追い詰められ絶体絶命のピンチに。しかし突然犯人は苦しみだし発狂してしまう。現場から去る制服の男子の姿。
次の回には何事もなかったような平和な日常が展開される。紗英も生きているし、嘉郎も以前のようにノー天気。
しかし、それは嘉郎が事件に関係する全ての人間の記憶を操作したせいだった。嘉郎の力は東三河一帯の人々全員の記憶を操作できるほど強いものになっていた。そして殺人鬼エスパーを発狂させたのも嘉郎だった。
みんなで紗英を殺した犯人を探したときに使ったアイテムなんかを見て記憶を取り戻すテルさん。そしてそれが嘉郎の仕業と知る。嘉郎を説得しようとするテルさんだったが自分の世界に埋没している嘉郎は聞く耳をもたない。それどころか、自分の世界を壊そうとするテルさんを憎悪する。嘉郎に幻覚を見せられ死の淵にたたされるテルさん。嘉郎と闘いたくないテルさんだったが追い詰められ仕方なく念動波を放つが嘉郎の姿がテルさん自身に変わる。テルさんは自分自身に念動波を打ち込み絶命する。
日常に違和感を覚えた教授はとうとう自分たちが嘉郎に記憶操作されていたことを突き止める。が、手がかりをエスパーたちに残して嘉郎に殺される。
教授の手がかりにより嘉郎と対決するエスパーたち。しかしまったく歯が立たない。嘉郎を愛する美由紀はダーク・サイドに堕ちた嘉郎を憎みきれない。しかし嘉郎は容赦なく美由紀を殺そうとする。深い哀しみのなか、美由紀は覚醒し嘉郎と同レベルの能力を開花させる。
嘉郎とのサイキック・バトルに勝利する美由紀。嘉郎は自分自身の精神を操作し内的世界に閉じこもる。泣き崩れる美由紀。
幸せそうな嘉郎の顔。嘉郎の見ている光景は紗英と二人っきりの世界だった。完。
みたいな?
mondayjuly082013