ほとんどの小企業が戦略を持たない。機会中心ではなく問題中心である。問題に追われて日を送る。だからこそ小企業の多くが成功できない。
1)小企業のマネジメントに必要とされることは、「われわれの事業は何か、何であるべきか」を問い、答えることである。
2)トップマネジメントの役割を組織化することである。
【トップマネジメントの役割】
1)事業の目的を考える。すなわち、「われわれの事業は何か。何であるべきか」を考えなければならない。目標の設定、戦略計画の作成、明日のための意思決定という役割が派生する。
2)基準を設定する。すなわち組織全体の規範を定める役割がある。目的を実績との違いに取り組み、ビジョンと価値基準を設定しなければならない。
3)組織をつくりあげ、それを維持する役割がある。人材を育て、組織の精神をつくりあげなければならない。加えて、組織構造を設計しなければならない。
4)外部との連絡・交渉の役割がある。顧客、取引先、金融機関、政府機関との関係である。
5)行事や夕食会への出席など儀礼的な役割がある。大企業よりも仲小企業のトップマネジメントにとって逃れることのできない時間のかかる仕事だある。
6)危機に際して自ら出動するという役割、著しく悪化した問題に取り組むという役割がある。法的な責任もある。放棄できない仕事である。
トップマネジメントに課せられる役割は、各種の能力と性格を必要とする。「考える人」「行動する人」「人間的な人」「表に立つ人」である。この四つの能力と性格をチームとして組織化する必要がある。
saturdayjanuary192013