司馬遼太郎「項羽と劉邦」全三巻読了。
正直なところボリュームがちょいともの足りなかった。たとえば、韓信の戦闘シーンや張良の知略など、彼らが活躍する場面がもっと欲しくなった。 が、小説が苦手なワタシがわずか一週間足らずで全三巻を読破したことでもわかるように、すげーおもしろかった。司馬遼太郎作品に共通することだけども、人物描写がとても魅力的なのです。
三国志の英雄たちの雛形ともいえる英雄たちが出てきますが、コチラ(項羽と劉邦)のほうが人物が「立って」いて、「弱者・劉邦が強者・項羽に逆転勝利!」という結末も「落ち」としてスッキリとした気持ちにさせる。個人的にはコッチのほうが好きかも。
きっと「項羽と劉邦」を題材にした小説でコレに勝るものはないだろうから、もっとこの物語が欲しくなったときは漫画か大河ドラマかなぁ?




