まずは「ブレイン・マシン・インターフェイス」という分野のレポート。
ブレイン・マシン・インターフェイス最前線(1)ここで重要なのは「思考」をトレースしているのではなく「運動神経系」の信号を電気信号に変換している、ということ。
「思考」とは、シナプスのネットワークの「瞬き」である。そして「思考」には統一の規格がない。同一の思考であってもそのシナプス・ネットワークの形には個人差があり、あまりにも千差万別すぎる。一人一規格な状況。仮にある人のある思考のシナプス・ネットワークの瞬きを別の人間の脳で再現できたとしても、まったく別の思考が生成されるだろう。個人差の壁を乗り越え、コンピュータがそんな「思考」を「読みとる」ことは不可能だ。これは、いくら電脳技術が発達しても人間同士がわかりあえる日は来ないということを意味している。なんちゃって。
話を戻す。
なので、情報がより単純な「運動神経系」であればコンピュータでも解析できる。人間の「出力」について考えてみれば、人間はなにかを表現する方法としてあるのは「筋肉」だけである。「話す」ことも筋肉の動きによってであるし、「文章を書いたり」「楽器を演奏したり」「絵を描いたり」することも結局は「筋肉」を動かなければ外に表現できない。まったく筋肉が動かせない人は客観的には「思考」があるのかないのかすらわからない(脳波を測ればわかるが)。
人間の「入力」は五感(視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚)である。ここではとくに「視覚」と「聴覚」と「触覚」が問題になってくる。「入力」器官である「感覚神経系」も情報が単純なので機械との相性はいいだろう。
これらの技術が発達すれば、そう遠くない未来に「攻殻」の世界のようなディスプレイを視覚内に表示させたり、電脳で無線連絡したり、ネットワークにアクセスしたり、外部機器を遠隔操作したり、ができそうだ。
「感覚系」と「運動系」に接続できるなら、究極的には、小説「ニューロマンサー」や映画「マトリックス」に出てくるサイバーパンクSF最重要定番ガジェット「バーチャル空間へのダイブ!」も実現可能になるだろう。それはみんなの夢である「バーチャル・セックス」が可能になるということだ。ビデオやパソコンが普及した真の理由は「ポルノ」であるという指摘もあるくらいなので、これは重要な要素なのだ (キリッ!
こんな記事がある。
National Geographic News: 細胞を直接観察するナノワイヤーナノマシンが脳神経とコンピュータをつなぐ! これは、まさに「攻殻」の世界だ!
ここで疑問。コンタクトレンズ型ディスプレイとか開発されれば視界にディスプレイを表示できる。イヤフォン型携帯はすでにある。それでもモバイルフォンを体内に埋め込みたいと思うか? 脳内にナノマシンを注入するリスクを冒してまで電脳化したいと思うか? ……さあ?
ここから先はSFの世界だ。
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