『主人公は僕だった』

主人公は僕だった コレクターズ・エディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント (2007-12-19)
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2006年アメリカ作品。
国税庁の会計捜査官のハロルドは几帳面な日常を送っている。歯磨きのブラッシングの数やバス停までの歩数などをカウントして決まった数になるように、といった感じの生活を毎日寸分たがわず送っていた。が、ある水曜日を境に「声」が聞こえるようになった……。

その「声」の主はハロルドを主人公にした小説を書いている「作者」なのだが……つまり、ハロルドは小説「内」の人物のはずなのに作者の声(地の文)が聞こえてしまい、それに戸惑う。そして「声」から死の宣告を告げられてしまう。

と、まあ、本来「メタ的存在」の作者とその小説内の登場人物が同一線上の世界に存在して「さあ大変」というお話。

キャストはハロルド役のウィル・フェレル(Will Ferrel)。ハロルドが想いをよせるアナ役のマギー・ギレンホール(Maggie Gyllenhaal)。ダスティン・ホフマン(Dastin Hoffman)やエマ・トンプソン(Emma Thompson)が脇を固めてまあ豪華! というか、ダスティン・ホフマンとエマ・トンプソンは演技だけで観てる者の目を釘付けにできる稀な存在ですなぁ。

内容はとてもよかったのですが、邦題がマズい。『主人公は僕だった』って……。原題『Stranger Than Fiction(小説は奇なり)』はとても内容にマッチしてて良いのに。このタイトルだとドタバタ・コメディだと思っちゃうなぁ。実際、ぼくはそう思ってたし。あと、ウィル・フェレルが主演てのもドタバタを想起させる要素だな。

実際はハートフル・コメディです。几帳面を演出するグラフィックもスタイリッシュでかっこよく、おもしろい。ウィル・フェレルの押さえた演技のコントも笑えました。

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