映画「告白」



なんとなく借りたDVD。この映画おもしろかった。

監督は「下妻物語」や「嫌われ松子の一生」の中島哲也監督。「下妻物語」はおもしろい映画だった。

この映画「犯人探し」の推理モノではない。犯人は早い段階で判明する。この映画は復讐劇だ。しかもただ「やり返す」だけの復讐ではない。むしろ「殺さず」に一生かけて地獄の苦しみを味わわす復讐、だ。

少年法で守られた13歳の殺人犯。彼は自分の命を軽く考える。ゆえに他人の命も軽い。自己顕示欲のための殺人。さらに自己顕示欲のための自殺を企てている。そんな殺人犯を殺してもなんの復讐にもならない。

では一体どんな復讐が? 生まれもっての殺人鬼(Natural Born Killer)はいない。命を軽く考える経緯、トラウマがある。そのトラウマをさらに深く傷つけ、自責の念に苛まれた一生を送らせる。自殺の許されない環境で(例えば刑務所)。

これは、もっとも残酷な復讐に思える。

映像をまるでPVのように見せているのも、レディへなどの美しい音楽を使っているのも、「対比」によって残虐性を強調する効果を発揮している。

中島作品では「下妻~」以来おもしろかった。

wednesdaymay152013

みんな!エスパーだよ!



金曜の夜0時からテレビ東京で放送されているドラマ「みんな!エスパーだよ!」がいい。下らなくてwww。

映画「ヒミズ」のコンビの園子温と染谷将太がテレビドラマで、しかもコメディだ。そしてお色気だ。パンチラの連続だ。おもしろくないわけない。

キャスティングがすばらしい。主人公を演じる染谷将太はもちろん、二人のヒロインの夏帆と真野恵里菜、脇を固めるマキタスポーツ、深水元基、柄本時生、安田顕がいい。

マキタスポーツの「輝さん」がエロの権化みたいで毎回おもろいwww。深水元基は映画「クローズ・ゼロ」のリンダマンだったとは軽く驚く。

ということで、原作の方も気になり今発売されている全三巻をまるっと大人買い。

設定が若干ちがっていて、原作のほうは大分県野津町が舞台になっている。そのためテレビドラマとは方言がちがう(テレビドラマでは愛知県東三河が舞台)。個人的には三河弁のほうがインパクトある。

そして第三巻で展開がガラッと変わる。シリアス路線に大きく舵を切る。これはこれでいい。

しかしテレビドラマのほうはこれからはオリジナル脚本になっていくはず。それはそれで期待。




fridaymay102013