DVDで「マイ・バック・ページ」なる映画を観る。
舞台は70年代の全共闘運動真っ盛りの日本。おセンチな記者と虚言癖がある革命家志望の青年の話。
まあ、いろいろあるのだがこの映画はなんと言ってもラストの妻夫木君の演技に集約されている。このラスト・シーンのための二時間半と言っても過言ではない。そんな映画だった。ちなみに監督は「リンダ・リンダ・リンダ」の山下敦弘
女の子と妻夫木君演じる記者が映画館でデートする場面がある。映画を見終わったあと二人はその感想を述べ合う。そこで女の子は「最後にジャック・ニコルソンが泣いたシーンが良かった」と言う。「真夜中のカウボーイ」でダスティン・ホフマンが泣いたシーンが好きだと言う。そしてきちんと泣ける男が好きだと言う。
そしていろいろあって記者の人生は挫折する。
ラストでたまたま入った居酒屋の店主が取材先で知り合った元運動家青年だった。彼には記者という身元を隠して付き合っていた。その彼も革命とは縁のないただの家庭持ちの男になっていた。そこで魅せる妻夫木君の涙、そして笑顔……。
映画とはやっぱり、「構成」と「伏線」の芸術ですね。
たった二時間ちょっとの制限された時間で語られる物語。いや、むしろ二時間ちょっとだからこそ、それは「映画」になり得るのか? ま、言えることはひとつ……
映画ってほんといいものですね。
バンダイビジュアル (2011-12-02)
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tuesdayseptember252012
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